イソップ寓話のひとつで、ほとんどのヒトがご存知なのではないでしょうか。この寓話には、3とおりの結末があるそうです。ボクが知っているのは、
1. キリギリスは夏の間、バイオリンを弾いてばかりいる
2. アリはせっせと働いている
3. 冬になりキリギリスは食料がなくなる
4. キリギリスはアリに「食べるものをください」とお願いする
5.アリから食べ物を分けてもらえず、餓死する
というパターンです。
この話を読んで子どもながらに感じたことは「働かざるもの食うべからず」という類の教訓でした。真面目に働いていないと、死んじゃうよ、といったことが刷り込まれてきたような気がします。
プラーナをはじめて数年した頃、ふとこの寓話を思い出したのですが、アリが正しくて、キリギリスは間違っていたのかと。ちなみに、バイオリン(楽器)って、そうとう練習しないと、じょうずに弾けませんよね。
この「アリとキリギリス」は、時代によって解釈が大きく異なるのではないかと思いました。だから、結末が3とおりあるのではないかと思いました。
・・・残りの2つの結末、気になります?笑
結末A:アリから食べ物を分けてもらえず、餓死する
結末B:アリから食べ物を分けてもらう代わりに、バイオリンを演奏し、改心して、翌年から真面目に働く
結末C:アリに「夏はバイオリンを弾いていたんだから、冬も弾いてればいいんじゃない?」と言われるのですが、「もう演奏するべき曲はすべて演奏したんだ。キミはボクの亡骸を食べて生き延びればいいよ」と答えます。
この3つのパターンはネットで検索して見つけたものを、プラーナなりの解釈ですこしアレンジしましたので、正しい情報を知りたい方は、調べてみてくださいね。
これを調べていて「あれ?AとB、どちらも聞いたことがあるな」と思ったのですが、Cは初耳でした。Cに関しては、キリギリスの気持ちにダイブすると、キリギリスはじぶんの寿命を知っていて、それまでに、じぶんがやりたいことを全う(まっとう)したんじゃないのかなって。
結末A、結末B、結末C、は、それぞれ、昭和、平成、令和、の価値観にマッチングするような気がしました。
ちなみに今日は、春分の日。西洋占星術の世界では「1年が始まる日」です。アリとキリギリスを象徴的に(メタ的に)捉えるならば、アリ=実利的、キリギリス=感性的、と解釈できるかもしれません。そして、Twitterで話題の「100日後に死ぬワニ」の100日目でもあります。
果たしてボクは、アリなのか、キリギリスなのか、ワニなのか。