さて、絶賛ハマっているMIU404の第6話、観ました!相変わらず高いクオリティで、今回も楽しませていただきました。第6話は、3回観てしまいました。もう1回観たいかも。。。前回の第5話のレビューはこちらから!
もくじ
3回観て、残ったこと
あらすじなどは、公式サイトにてご確認ください。
サブタイトルは、「リフレイン」です。
さて。
第6話のキーワードは、「スイッチ」です。「スイッチ」とGoogle検索すれば、「ニンテンドースイッチ」のことしか出てきませんが、MIU404では、ピタゴラスイッチのほうの、スイッチです。
人生とはスイッチの連続である
MIU404の第3話で、今回のテーマが明らかになりました。キーワードは、分岐点。
第6話で、伊吹は、次のような台詞を言っていました。正確なセリフを書きたくて検索したら、「PlusParavi」というサイトでレビューを見つけたので、ここから抜粋して紹介します。
この第6話は、4機捜それぞれのメンバーの見せ場が光った、まさにチーム力の回だった。
「玉突きされて入った俺が、404で志摩と組むことになって、ふたりで犯人追っかけて、その1個1個1個全部がスイッチで・・・なんだか人生じゃん」
熱く、熱く、言葉を走らせながら、最後に「なんだか人生じゃん」と楽しそうに、でも切なるものが迫った顔で言った伊吹。そのあとに続く「1個1個、大事にしてえの。あきらめたくねえの」まで含めて、感情を乗せながら、だけど力任せにはならない。軽やかな台詞回しの中に万感の想いを込めた綾野剛の演技が見事だった。
「志摩と全力で走るのに、必要なんすよ」と最後にふっと笑った顔が、底抜けにポジティブな伊吹らしくて、6話をかけて綾野剛が緻密に築き上げてきた伊吹藍というキャラクターの向日性は、このシーンのためにあったのだと膝を打ちたくなるぐらい心に響いた。
伊吹のこのセリフに、いま、ボクたちができることがライドしているのかもしれません。そしてそれは、昨日投稿した「共同幻想論」にも通じるものがあるかもしれません。
象徴的なシーン
これはほとんど「ツイッター」からの知識です。こんなことに気づけるなんてすごい。
電球が灯るシーン
第6話には、「事実」と「虚構(妄想、希望)」が織り交ぜられています。これをわけて考えることで、第6話に奥行きが生まれます。
この「事実」と「虚構」の境目が、「電球」です。
さきほど紹介したレビューでは、「電球は香坂の生命の灯(あかり)」という解釈がありました。それも1つの答えだと思います。ボクは、「志摩の希望(もしくは後悔)の灯」に見えました。
あの灯りがつく時は、「あのときこうしていればよかった」と、志摩が「信じたかった世界線」のシーンであり、虚構でした。
電球がついた世界線を選んでいたら、香坂は救われていたのか
この答えは、きっと「変わらない」だと思います。アニメ「シュタインズゲート」や映画「コーヒーが冷めないうちに」でも、僕たちが住んでいる世界戦の結果は変わらない、という解釈をしているからです。だから、志摩が電球に灯りがつく選択肢を選んでいても(=スイッチを押していたとしても)、ボクは、結果は変わらないのではないかと思います。
そういう解釈からしても、伊吹の「1個1個、大事にしてえの。あきらめたくねえの」というのが、ピタゴラスイッチ的な人生を生き抜くために、僕たちができることなんだろか、と思いました。この答えは、シュタインズゲートにも、コーヒーが冷めないうちににも、当てはまるような気がします。
神がかり的なシンクロニシティ
MIU404は、偶然にも、時代の雰囲気と強くシンクロしてしまうようです。過去のエピソードでも、時事ネタとまさかのシンクロニシティをして、視聴者を驚かせました。脚本家の野木亜紀子さんも、一部はTwitterで否定しておりました。
たとえば、第5話のGOTOキャンペーンも偶然らしく、GOTO(=強盗)と語呂合わせしたところは、なんという皮肉だったでしょうか。鳥肌立ちますね。
第6話でのシンクロニシティ
繊細なテーマなので触れようか迷いましたが、ふわっと書き出してみましょう。
第6話では、「謎の死を遂げた相棒」に対する「憶測」がテーマにもなっていました。「死人に口無し」、とはよく言いますが、事実に対して、ボクたちは「都合の良い虚構」を信じ易くなってしまいます。これは自分を納得させるための1つの自己防衛本能なのではないかと思います。
しかし、虚構は虚構です。変なピタゴラスイッチが入ってしまうかもしれません。
第6話でも、「事実」と「憶測」は、しっかり切り分けて考えるべきだ、というテーマが込められているように思いました。
6話の後半で、九重と陣場のバディのやりとりがあります。そこでのセリフは、とても印象的でした。
これも、さきほどのレビューサイトから引用抜粋して紹介します。
一方、九重と陣馬(橋本じゅん)のバディもまた着実に距離が近づきつつある。香坂の犯した過ちを知った九重がこぼした「自分が使えないやつだって、認めるのは怖いですよ」という台詞は、少し前ならきっと口にできなかったはずだ。前回の「やったばい」からわかるように、九重は未熟なりに自分の力を証明したくて必死だった。何もしなくても「九重刑事局長の息子」と厚遇されることへの反発だろう。
ずっとかっちりとしたスーツで武装していた九重が、なりゆきとは言え、初めて大学生みたいなパーカー姿で捜査に乗り出た。窮屈なジャケットを脱いだ九重は、いつもよりずっと自然だった。あんなふうに素直な気持ちを言えるようになったのは、陣馬に心を許しつつある証拠だ。
そんな九重に陣馬が摑みかかるようにしてぶつけた「間違いも失敗も言えるようになれ。ぱーんって開けっぴろげによ。最初から裸だったら何だってできるよ」という台詞は、今回のもうひとつの感涙ポイントだ。視聴者は、第3話で九重が犯した小さなミスを知っている。そして、そのミスが少しずつ波紋を広げようとしていることも。
その事実を九重自身が知ったとき、彼はどう向き合うのか。陣馬はどうそれを受け止めるのか。きっと今のふたりならお互いの手を取り合うことができると信じたい。
陣場の台詞としても最高ですが、橋本じゅんさん個人のセリフと解釈してみても、心に響くものがありました。
・・・と書いてみましたが、これらの情報は、ボクはネットニュースで知ったことなので、憶測が憶測を呼んでいる可能性も否定できません。事実なんて、そんなものかもしれません。が、自分に関わる事実については、伊吹のように、「1個1個、大事にしてえの。あきらめたくねえの」という気持ちを持って臨んでいきたいですね。
さいごに
いかがでしたでしょうか?今回は、MIU404の感想から、人生の本質とシンクロニシティについて書き出すことができました。
さて。
ボク自身のピタゴラスイッチは、どうしたらいいでしょうか。
プラーナという店のピタゴラスイッチは、どうしたらいいでしょうか。
「売り上げを上げる」ということではなく、ボクは、この「ピタゴラスイッチ」をどうしたらいいのか、について考えてきたのかもしれませんね。
とりあえず今言えることは、
- お互いをリスペクトする
- ルールを守る
- 機嫌を良くする
- 体を整える
- 心を整える
- 気持ちを伝える
でしょうかね。まだまだ出てきそうだな。笑
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ご来店時のエール、このブログへのコメントもお待ちしております!