第6回 腸はただの消化器官にあらず

このページでは、NHKテキスト「腸内細菌のチカラ」の内容を、自分でわかりやすいように、端的に整理して、見解を書き出していきます。

心の回復力

  • 「心が折れる」という日本語は、直感的でわかりやすい
  • しなやかな心を持つことが大切
  • 「レジリエンス」という言葉が注目を集めたことがある
  • レジリエンス=不屈なる回復力
  • 困難な状況にもかかわらず、うまく適応できる力
  • ストレスフルな状況や逆境に陥ったときでも、それを乗り越えて回復していく力
  • 近年の精神医学では、困難を克服する「回復力」を重視尊重するようになった
  • (発症の誘因となる出来事や環境を見つめ直し、病気そのものを跳ね返す)
  • つまり「なぜ落ち込むのか」を考えるよりも、「どう立ち直るのか」を重視する
  • 身体的な「レジリエンス」も同じ考え方で育んでいくのが良いだろう
  • 腸内細菌の数や多様性が元どおりになる回復力こそ、「レジリエンス」である
  • このレジリエンスが、身体的な強さと弱さを決めているのではないか

腸の判断力

  • 腸は独自の判断力を持ち、脳の働きとは無関係に動くことができる
  • たとえば、「おえっ」と吐き出すこと
  • 消化器官の独自の「反射」で吐き出している
  • つまり、消化管は、入ってきた食物を、化学的・機械的に完治して、それぞれにどう対処すればいいのかを知っている
  • 脳とは独立して「思考能力」を持つ臓器は、消化管だけ
  • 腸管には、自律神経のうち「求心性迷走神経」が多数分布している
  • これにより、腸管内部の情報を脳に伝達している
  • 迷走神経の90%は、腸から脳へ向かっている
  • (迷走神経とは、内臓に多く分布し、体内の環境をコントロールしている神経のこと)
  • 電車で例えると、「腸から脳(上り):脳から腸(下り)=90:10」の割合
  • つまり、腸の状態を脳に伝える「上り」の感覚が、人の生命を左右している
  • 五感に加えて、第六感とも呼ぶべき「内臓感覚」が注目されている

「内臓感覚」とはなにか

  • 「ソマティック・マーカー」という仮説がある
  • 身体的反応が脳に影響を与え、目の前の情報についての判断を助け、意思決定の効率を高める、という説
  • いわゆる「直感力」といわれているもの
  • 現代人は、ライフスタイル的にも、直感力(内臓感覚)が低下してきているのではないか
  • 直感的判断には、セロトニンが関与している
  • セロトニンは、ほぼ9割が小腸に存在している
  • これらのことから、腸管神経がわたしたちの意思決定に大きな影響を与えているのではないかと考えるのが自然だろう
  • 腸脳相関(お腹の調子と脳の調子には相関がある)と直感力は密接な関係があるのではないか
  • 私たちは、「直感力を失っている」のではなく、低下している、と考えるべき
  • つまり、直感力は磨くことができるし、取り戻すことができるはず

自律神経をコントロールする呼吸法

  • 心臓や腸などの臓器は、自分で動きを調節することができません
  • 呼吸だけは、意識的に速さや回数をコントロールすることができる
  • 呼吸によって、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを取ることができる
  • 胸式呼吸は、交感神経を刺激する
  • 腹式呼吸は、服交感神経を刺激する
  • とくに、息を吐くときに副交感神経が強く働く

腹式呼吸でリラックス

  • 意識して腹圧をかけるだけで、腹式呼吸が導かれていく
  • 横隔膜付近に自律神経が密集しており、腹式呼吸により、刺激される
  • まず、しっかりと息を吐き出すことで腹筋に力が入り、内臓や横隔膜を押し上げます
  • 充分に吐き切ったところで腹筋が緩むと、今度は自然に息を吸い込むことができる
  • 動きによって、静かで深い腹式呼吸ができる
  • 古来より伝わっている「丹田呼吸法」が良い
  • まずは、緊張したときやプレッシャーがかかっているときなどに、意識してやると良い
  • このようにして自律神経を整えることで、レジリエンスを鍛えることにつながり、体全体で感じる直感力を磨くことができる

プラーナの感想

「レジリエンス」という言葉は、ここで初めて聞きました。この「レジリエンス=心と体の柔軟性」は、「消化管/腸」で養われる、という根拠や考え方に触れることができましたね。個人的にも「反論できるところはないなぁ」と思うと同時に「たしかにそうだなぁ」と納得させられました。

呼吸法については、あらゆる分野で注目を集めていますが、どうもピンとこなかったんです。なんか、仙人みたいな、常人離れしているような気がして。ところが、ミトコンドリアのことや、腸内細菌のことを学んでから聞くと、たしかにそうだなぁと。

しかしながら、呼吸で自律神経を整えることも大切なのですが、まずは前提として「腸内環境のバランスが整っていること」が絶対条件ですから、呼吸だけやっても、暴飲暴食したり、生活リズムが崩れていたらNGということは、忘れてはなりませんね。

まずは、腸内環境を整える。つぎに、自律神経も整える。ストレスは腸内環境や脳の負荷になるので、リラックスするためにも、腹式呼吸を意識する。

呼吸は気づいたら無意識になってるので(というか、呼吸を忘れて止まっていたら死んじゃいますものね)、気づいた時には、腹式呼吸をするように癖をつけていきたいです。もしくは、1時間に1回、深呼吸をする時間を持つようにしてもいいかもしれませんね。