ベッドの上。明け方の5時頃。目が覚めて、すぐに思った。
去年の今頃、閉店作業をしていたんだな。
いま振り返ってみると、2〜3年くらい前の出来事のようにも思える。そんな濃密な2022年だったのかもしれない。
閉店をして、それなりの大きな傷があったことに気がついた。10年やって、少しずつ雪のように積もっていた傷。溶けることなく、降り積もっていった傷雪。それに気付けたのは、店舗を手放したからだと、今になって思う。
2021/12/31に店舗の契約を終えて、実家と自宅には段ボールと店にあったものたちが押し込められていた。片付けをして、春には新しい活動をしたいなと思っていた。
ところが、新しい活動はなかなかできなかった。
新しい活動はできなかったけれど、だれかに会いに行くことはできた。店舗を構えているときにはできなかったこと。そして店舗を手放して気づいたことを取り戻すために。
交流、再会、出会い、などを通じて、店舗があって 得たものと失ったもの と向き合わなければならなかった。
温かく迎えてくれる人もいれば、しょっぱい塩対応をしてくれる人もいた。救いもあったし、学びも得た。どちらがいいとかわるいとかではなく、ボクに必要なことが、ただあっただけなんだと思う。
ご縁を感じる人には、また会いに行くことにした。会えない人もいたけれど、そこはロゴスとエトスとパトスのバランスだなと思った。
そんな巡礼にも似た交流が、ボクを少しずつ再生させてくれていたんだと思う。
再生には、痛みが伴うことも知った。
いったん自分自身をバラバラにして、また組み立てるようなこともしていたんだと思う。いままで積み上げていたものも、得たものも。一度バラバラにして、また積み上げて、組み合わせて、自己再生をした。
たとえるなら、古い OS を入れ替えるようなことだったり。バグを修正するアップデートみたいに。ときには、新しいアプリをインストールしようとしたら、バージョンが対応していないみたいなこともあったんだと思う。そのたびに、バックアップをとって、自分に合う OS とバージョンを見つけて、そしてインストールしてきたような感覚。
あたらしいチャレンジもさせていただいた。ご提案もいただけたりした。そして多くを学んだ。
こうやって1年を振り返ると、毎月1つずつ振り返っていればよかったな、という気持ちにもなる。でも、現実を、いまを生きている自分を想像してみると、1ヶ月はあっという間に過ぎていて、振り返る時間がなかったなとも思った。もし可能なら、1ヶ月単位での振り返りもできたらいいなと思ったりした。
おいしいものも食べたし、うつくしいものも見せてもらったし、旅行もできた。
よき2022年だった。
反省点もたくさんあるけれど、まずは健康に、そして楽しく1年を過ごせたことを、大切にしたいなと思うので、ここには書かないようにする。書かないだけで反省はしているので、それで勘弁してほしい。
さいごに、プラーナのハーブティーをご利用してくださいましてありがとうございました。店舗がなくなって不便になった方もおられるかと思います。それでも、オンラインストアや取扱店からお買い求めいただき、ほんとうにありがとうございました。
実際にお会いしていない方からもご利用いただき、さらに温かいお言葉や SNS 投稿などもしていただけて、心のつながりを感じ、勇気をいただき、そして癒されることが多かったです。
奈落の底で生きるボクに、救済と希望の灯火をいただけてありがとうございました。
2023もどうぞよろしくお願いいたします。
