2010年公開の映画「マザーウォーター」を鑑賞しました。
以前、DVD を借りて観たのですが、そのときは途中で寝てしまったような気がします。
以前見た映画や本なんかを、ある程度時間が経過してからふたたび鑑賞することは、おもしろい発見や気づきがあります。
もしそれで発見や気づきがないのならば、それはそういうことなのでしょう。

『マザーウォーター』は、2010年10月30日に公開された日本映画。
wikipedia より
京都を舞台に、ウィスキー・バーを構えるセツコ、コーヒー店を営むタカコ、豆腐を売るハツミら男女7人の日々を描いた作品。
40代になって気づくことがありました。
マザーウォーターは、ある程度の人生経験をした人たちが京都に移住をしたというような群像劇のようにも見えます。
もちろん幅広い世代の人に共感できるような工夫もされておりますが、主な登場人物がおそらく40代前後という気がしましたので、メインターゲットはそのくらいの世代の人たちなんだと思います。
マザーウォーター、邦訳するならば「母なる水」なのでしょうか。
作中では、コーヒー、ウイスキー、豆腐、銭湯、などと「水」が重要な役割を担っているモチーフが登場します。
さらに、鴨川、川の流れ、桜、おいしい食べ物、が作品のムードを盛り上げてくれています。
それらにはきっとなにかの意味があって、京都で桜だったら3月かなとか。
数々の名台詞、心にジーンと響くセリフが出てくるのですが、ここでは1つをピックアップして、ご紹介いたします。
老女役のマコトさんが「そんな季節はもう終わっちゃったんだ」というようなセリフを口にするシーンがあります。
これはお友達の「ジン(銭湯の手伝いをしている青年)」へ向けた言葉でした。
ボクたちって生きていると、ある種の気分になったり、モードにハマったり、マイブーム的な気持ちが訪れるじゃないですか。
それをマコトさんは「季節」と表現していたんですね。
- 甘いものにハマる季節
- 妙に細かいことを気にする季節
- まぁ、だいたいでいいかな、っていう季節
- 無性に運動をしたくなる季節
- だれかを愛おしく思う季節
こういう観点で人の心の動きや気分を眺めてみると、いまは春なんだな、とか、冬かな、とか、そういう視点で人と関わっていくことができるんですね。
だから、その人の気分や状態に「よい/わるい」という評価や価値をつけるのではなくて、「ああ、そういう季節が巡ってきているのだな」と思うことができる。
こんなことを考えていると「人間も自然の一部なんだし、思い通りにコントロールできるものでもないんだよな」と思うのでした。
自然にしているのが一番、なのかもしれませんね。
ハーブティーも「水」にまつわるツールの1つです。
自分の状態、気持ちを四季に例えるなら、いまはどんな季節ですか?
ボクが考えた、それぞれの四季の気分にセレクトしたハーブはこちら↓
♦︎ 春な気分:ローズレッド、エルダーフラワー
♦︎ 夏な気分:ハイビスカス、ローズマリー
♦︎ 秋な気分:カモミール、パッションフラワー
♦︎ 冬な気分:ジンジャー、シナモン
