気血水のバランスが崩れると・・・?

前回は「気血水」についての定義を簡単にまとめました。今回は「これらのバランスが崩れるどどうなるか」そして、「それぞれがどう影響し合っているのか」について書こうと思います。

まずは「気」のバランスが崩れた時。これは「気虚」と「気滞」という状態で考えます「気虚」とは「気が足りない」というイメージです。気が足りないと、気力や元気が出なくなったり、消化不良を起こします。

「気滞」とは気の巡りが滞っている状態です。気はあるけど、渋滞している感じですかね。この場合は、イライラが多くなります。

つぎは「血」のバランスが崩れた時。これは「血虚」と「瘀血(おけつ)」という状態で考えます。「血虚」とは血が不足しています。量、品質も含まれます。この状態だと、めまい、動悸、不眠、が起こります。「瘀血」とは血の流れが滞っています。品質、血行、血管の状態なども含まれます。この状態だと、肩こり、月経痛がひどくなります。

さいごは「水」のバランスが崩れた時。これは「陰虚」「痰湿」という状態で考えます「陰虚」とは「水が足りない」というイメージです。ほてりやのぼせ、便秘、など脱水症状のような状態です。「痰湿」とは水の巡りが滞っている状態です。だるさ、むくみ、鼻水、下痢、などの状態です。

単純に「これ!」という方もおりますが、ほとんどの場合は、2つの状態が組み合わさっていることが多いようです。それはなぜかというと、「気血水」がそれぞれおたがいに影響し合っているから、と考えるからです。

それぞれがどう影響し合っているのか、例をあげるとキリがないので、ここでは簡単に説明します。たとえば、「血」は「気」によって全身を巡ります。「気」は栄養分を与えられてその力を発揮すると考えます。ここで言いたいのは「気の活動が十分でなければ血は全身を巡ることはできない。」そして「血の栄養分が十分でなければ、気も力を発揮できない」ということになります。

なので、1つの症状にとらわれることなく、全身の状態を見て、「気血水」のバランスを整えていこうと考えるのが、漢方や東洋医学の考え方になるのです。もちろん、とっかかりとして、その人の体質や性格から「気滞タイプだね」というふうに見極めて、それから細かい状態を見ていくと「血虚」もあるね、とかになるわけです。

たった3つの「気血水」のタイプわけだから簡単だね!なんて思うけれど、それぞれが影響し合っているとなると、なかなかむずかしいですね。やっぱり人間は複雑系で、健康であることは、じつはとてもすごいことなんだと、感心させられます。

次回は「西洋医学との違い」について書こうと思います。

(参考文献:三浦 於菟 「気・血・水」の流れが健康をつくる)